佐賀県地質調査業協会
平成26年度 第10回地盤工学セミナー 開催要領
主催:
一般社団法人 佐賀県地質調査業協会
共催: 公益社団法人 地盤工学会九州支部佐賀地区
後援: 佐賀県

 「古代と中近世の土木〔地盤〕技術に学ぶ」

 比較的若い造山運動や火山活動によって形成された我が国の地盤と土構造物は、地すべりや斜面崩壊など地盤災害の「素因」を元々内在している。また、地盤災害の「誘因」となる降水や地震には、近年大規模化と頻発化の傾向が見られるが、これらの“素因と誘因”は昔からあり、地盤災害はある意味我が国土と土構造物の宿命である。大型建設機械は勿論なく、鉄やコンクリート、ジオテキスタイル等も建設材料ではあり得なかった時代に、土木事業に携わった先達は、この宿命にどの様に立ち向かい克服してきたのか?
 今年、築造1,350年を迎えた“水城”と6・7世紀に築造された“装飾古墳”ならびに、構築から約400年を経た中近世の“城郭や治水・利水施設”を対象として、古代と中近世の土木〔地盤〕技術を紹介する。

日 時 平成26年7月9日(水) 13:00~17:00
場 所 佐賀市文化会館 大会議室
 佐賀市日の出一丁目21-10 TEL:0952-32-3000
参加者 国、県、市町、公社等の担当職員
当協会員及び建設関連企業職員等
参加料 会員・行政機関の方 2,000円、会員以外の方 3,000円
(申込み用紙参照、講習資料代)
定 員 130名 (先着順、定員に達し次第締め切ります)
CPDS 認定講習 4ユニット No.257146

【プログラム】
13:00

13:10
開会挨拶
 (一社)佐賀県地質調査業協会 理事長 原  裕
13:15

14:45
「古代の土工技術 ~“水城”と“装飾古墳”の構築技術~ 」
講 師:林 重徳 氏 (日本建設技術株式会社・技術戦略本部統括本部長)
概 要:今年、築造1,350年となる“水城”は、前面〔博多側〕に幅約60m、深さ約3mの壕を持ち、下段盛土幅約80m、堤高約10m、堤長約1.2kmにも及ぶ“防衛施設”である。御笠川を横切る形で平野域に築造された堤体基礎部には、現代の“補強土工法”の原型と言える複層の敷粗朶が検出された。また、傾斜させた版築様の締固めが施工されている堤体からは、浸透水対策や法面安定化の工夫を読みと取ることができる。
 さらに、6・7世紀の“装飾古墳”の築造においては、僅か2~3m厚の封土で石室の温度と湿度を、ほぼ一定に保つための工夫が見られる。古代の土工技術からは、天然素材を用いて、その目的を達成するとともに耐久性をも確保していることなど、学ぶべき点が多い。
14:45

15:10
休憩
15:10

16:40
「“城郭と治水・利水施設”にみる石垣の技とその変遷」
講 師:高瀬哲郎 氏 (石垣技術研究機構・代表)
概 要:中近世の城郭において、石垣を本格的に導入し得たのは織田信長であり、彼が築いた安土城は、我が国での“近世城郭”への本格的な移行を示す嚆矢とされている。以後、この石垣に依る築城法は、江戸時代初期にかけて瞬く間に展開・進歩するが、徳川幕府に依る「一国一城令」(1615年)で諸大名の築城が厳しく制限され、急速に衰退へと向かう。しかし、この激変する状況の中でも、石垣は干拓・堰・堤などの“治水・利水施設”における主要な土木技術として応用されたことで、“伝統的な構築技術”は、何とか伝承・継承されていく。但し、“陸地の城郭”に対して、“海・河川の石造施設”はより一層の自然への対処を必要としたのは確かである。
 今回は、これらの諸様相を探るなかから、自然と共生していた先人の教えを顧みることとしたい。
16:45

16:55
閉会挨拶
 (一社)佐賀県地質調査業協会 副理事長 真弓 幸慈

※定員に達したため参加申込みを締め切りました。
多数のお申し込みをいただき、ありがとうございました。

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