13:00 ~ 13:10 |
開会挨拶
(一社)佐賀県地質調査業協会 理事長 原 裕
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13:15 ~ 14:45 |
「有明粘土の地盤工学的性質 ~堆積環境および土質化学の視点から~ 」
講 師:大坪政美 氏 (九州大学 名誉教授)
概 要:本講演では、佐賀平野におけるボーリング試料のデータを基に、有明粘土の堆積環境、堆積前後の化学的性質および地盤工学的性質を提示し、粘土の液性・塑性限界、強度・圧密特性、鋭敏比などの深さ方向の変化が、粘土鉱物組成、間隙水の化学的性質、風化による粘土の変質などによってもたらされることを説明する。また、粘土堆積物が塩類溶脱を受けたかどうかによって、堆積物は異なる力学的挙動をとること、塩類溶脱によってクイッククレーが生成し、それには有明粘土の主要粘土鉱物であるスメクタイトの低膨潤性が関係することを提示する。 |
14:45 ~ 15:10 |
休憩
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15:10 ~ 16:40 |
「軟弱地盤対策技術概説 ~各種対策工法の概要と問題点~ 」
講 師:林 重徳 氏 (日本建設技術株式会社、佐賀大学 名誉教授)
概 要:軟弱地盤において盛土や構造物を構築する場合には、何等かの対策・工夫が必要である。軟弱地盤の対策技術・基礎工には、経済性や施工性・品質管理等における優位性とともに、これからの時代特に100年を超す高い耐久性が要求されるのは当然である。対策技術・工法の選択と設計は、気候変動の激化による集中豪雨や高潮・高波の対策とともに、海面上昇による地下水の塩水化の進行等を考慮して、行わなければならない。軟弱地盤に関する代表的な対策工法の概要とともに、工法選択と設計ならびに維持管理において考慮すべき課題等を解説する。 |
16:45 ~ 16:55 |
閉会挨拶
(一社)佐賀県地質調査業協会 副理事長 真弓 幸慈
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