佐賀県地質調査業協会
平成24年度 第1回地盤工学セミナー 開催要領
主催:
社団法人 佐賀県地質調査業協会
共催: 公益社団法人 地盤工学会九州支部佐賀地区
後援: 佐賀県

 「東日本大震災から何を学ぶか!」

 「3.11東日本大震災」における“想定外”の「巨大地震と大津波」は、地震と津波による甚大な被害に加えて、広範囲かつ長期に亘る“放射能汚染”の三重苦を齎(もたら)しています。繰り返し映し出されるTV動画に、自然の力の凄(すさ)まじさも然(さ)ることながら、自然と対峙する防災技術(土木や地盤の技術)の無力さや限界を感じました。しかし、被災地の復旧・復興、さらに近い将来の発生が確実視される「巨大地震と津波」の防災・減災対策、等々の基礎・中核にならなければならないのは、“土木と地盤に関わる技術”であることも疑いようのないことです。悲劇的な今回の被害現場から、また歴史上の事実から、防災・減災の専門技術に携わる私達・地盤技術者は、何を学ばなければならないのでしょうか?
 標記のテーマで、地盤工学に関する講習会を下記の要領で開催いたします。ご多忙な折とは存じますが、多数ご出席くださいますようご案内いたします。

日 時 平成24年9月28日(金) 13:00~17:00
場 所 佐賀市文化会館 大会議室
 佐賀市日の出一丁目21-10 TEL:0952-32-3000
参加者 国、県、市町、公社等の担当職員
当協会員及び建設関連企業職員等
参加料 当協会員・行政機関の方 2,000円、当協会員以外の方 3,000円
(申込み用紙参照、講習資料代)
定 員 130名 (先着順、定員に達し次第締め切ります)

【プログラム】
13:00

13:10
開会挨拶
 (社)佐賀県地質調査業協会 理事長 原  裕
13:15

14:45
「東北地方太平洋沖地震における海岸堤防・防潮堤の被害分析」
講 師:笠間清伸 氏 (九州大学大学院工学研究院)
概 要:津波により大きな被害を受けた海岸堤防、防潮堤および港湾施設に着目し、構造形式、波返工、表被覆工、天端工および裏被覆工の各構造部材の被害の程度、ならびに防潮堤の前面・背面地盤の洗掘および堤体土の流出に着目して津波による被災メカニズムを考察し、調査結果をもとに被害を分析した結果を報告する。さらに、その結果を用いて、海岸堤防と防潮堤に関する津波による被災低減策を提案する。
14:45

15:10
休憩
15:10

16:40
「歴史〔地質史〕に見る“温暖化”と“災害”」
講 師:林 重徳 氏 (日本建設技術株式会社、佐賀大学 名誉教授)
概 要:今回の最悪の事態を齎(もたら)した問題の一つは、歴史上の事実である“貞観地震・津波(869年)”を、正しく評価し学び得なかったことにあると謂えます。地質史上の事実ならびに最新の地球物理学的観点から、“温暖化”と“海面上昇”、さらには地震・津波や火山噴火などの“天変地異”との関連性を考察し、「復興計画」と「巨大地震・津波対策」の緊急性とともに、それらの前提となる「海面上昇対策」の必要性・緊急性を述べます。
16:45

16:55
閉会挨拶
 (社)佐賀県地質調査業協会 副理事長 真弓 幸慈

★CPDS認定:登録番号 「183082」 4ユニット

※参加申込みを締め切りました。
多数のお申し込みをいただき、ありがとうございました。

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